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para la calle

あべのハルカス美術館|安野光雅展

画家・絵本作家の安野光雅の特別展。
当初2020年の春に行われるはずだったもので、当時延期ではなく中止としか発表されず、楽しみにしていたのですごく残念だった。この3年の間に安野光雅は亡くなってしまったけれど(2020年12月没)、今回改めて開催してくれたことがとてもありがたいなあと思う。
安野光雅という人はとにかくべらぼうに絵のうまい人で、そのべらぼうにうまい絵が大量に出展されているので、まあいうても個人展やし、1時間ぐらいあればええかな?と思ったら、2時間ぐらいかかった。
出展されているもののほとんどは、今でも本を買えば見られるもので(図録はなく、グッズ販売所の店頭に「学芸員の言い訳」というPOPがあって、なんで図録を作らなかったのかということ、要は「それぞれの本買ってくれたらいいから…」というようなことが書いてある)、いわゆる原画展的なものではあるのだけど、細部までじっくり見ることができる。かわいいなあ、細かいなあ、と思いながら鑑賞した。
安野光雅はすごくユーモラスな人で、随筆にしても、なーんかおかしいことが書いてあって、ケタケタ笑ってしまうのだけど、爪先より小さな人物が、泥棒したり追いかけられたり、眼鏡をかけてびっくりしたりしているのが細かく描き込まれているのを見ると、一個一個楽しんで描いてたんやろな、見る人に楽しんでもらおうという気持ちがあったんやろな、というふうに思った。
グッズショップには私がつい2回も(高島屋開催のものと、東大阪の市民美術センター開催のもの)行ってしまった「御所の花」展の絵葉書が揃っていて、そんなんあるって知ってたらどの葉書持ってるか確認してから来たのに!と思いながら、なんとか、多分これは持ってないんちゃうかなというのを選って買った。帰って確認したら1枚だけ被っていた。
久美浜にある「森の中の家 安野光雅館」に一度行ってみたい。




(同日寄った天王寺動物園のアオサギ)



安野光雅展
https://www.aham.jp/exhibition/past/annomitsumasa2023/
2023年9月16日~11月12日 あべのハルカス美術館
主催:あべのハルカス美術館、朝日新聞社、関西テレビ放送
後援:大阪市教育委員会
特別協力:津和野町立安野光雅美術館
協力 :福音館書店
企画協力:アートキッチン
観覧料:一般1600円

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